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絵を描くということ

今日はイラストを通じてのコミュニケーション、表現する楽しさをお伝えしたいと思います。
現在かぎかっこのイラスト担当として走り出した加藤です。

私はもともと絵がうまかったかというと、そんなことはありません。学校の授業で絵を描く時は下絵までは順調なのに色を塗ると失敗したり、友達との手紙交換の際にかわいくデフォルメした似顔絵やキャラクターをささっと描けるタイプでもなく、小学生の頃は姉にイラスト対決を挑んで負けて泣く(もちろん勝ち目がないのはわかっているのに…)。手帳やノートに絵を描いたりしてデコレーションしようと思って、いろいろなペンやマスキングテープやら材料を集めても結局やらずじまいなんてことも多く、心のどこかで苦手意識があってあまり絵を描いてこない人生でした。

そんな私が絵を描き出したのは、スタッフ神澤とのコミュニケーションがきっかけだったように思います。
神澤は生粋のイラストマンで、何か考え事をしていると息抜きにオリジナルのキャラクターを生み出したり、壁画アートのようなフォントを描き出したり、フィギュアの設計図を描き出したり。
入社当初、私と神澤はそこそこ仲良くなったけれど、心の底から思っていることを言えない(正確には私がうまく言葉にできない)という状態があり、神澤も私もお互いにどうしたものか。という日々が続いていたように思います。この状況を打破して今の関係があるのはまた別の話になるのですが、当時、神澤が「はいこれ新作のカトクル」「次こんなん描いたで」と、私が色々なキャラクターに扮した絵や変なポーズをしている絵、ごくまれに美少女ちっくな絵を描いて渡してくれました。私は可愛いもの好きであるため、自分が絵の中でかわいく存在していることに嬉しさを感じており、その嬉しさが自然と「この人なら話せるかも」と安心感に変わっていたような気がします。
「こんな絵を描いて欲しいです〜」と図々しいことにリクエストしていた私も、今では「これ描いたので見てください〜」「こういう絵を描きたいんですけど〜」と、絵を見せたり、絵の相談をしています。「イラストを生み出す」というクリエイティブな姿を隣で見せてもらっていたからこそ、私もやってみたい。と自然に思えたのでしょう。

私はイラストの中でも似顔絵を描くことが特に好きです。
「この人はこんなものが好きって言ってたからこれを背景に入れてみよう」「この人とこの前遊んだの楽しかったなあ〜」など、似顔絵を描く相手のことを思う時間がとても好きです。
はじまりは高校生事業で地元生産者の皆さんの似顔絵と参加高校生の似顔絵でした。神澤が描いた方がスピードもクオリティもきっと高かったはずですが「カトクルの味があるし、特徴とらえてて似てるから良いよ」と言ってくれました。当時、ワークショップの設計などを主にしていた私は、スタッフに相談や確認をすることも多く、自分一人でする仕事があまりなかったように感じます。そんな時に小さくても任せてもらえたことが嬉しく、自分の絵のタッチを褒められたこともなかったので、それもまた嬉しく、やる気に満ちていたような気がします。
結果、今ではあの頃のクオリティから進化し、線も安定し、ご本人に似つつも、可愛くあり、おしゃれであり、喜んでもらえる絵にしようなど、自己満足ではなくより相手を意識して描くようになりました。
ちなみに、モノマネや人のことを覚える(名前ではなく中身)ことが得意で、観察力に優れている人は似顔絵を描くのが得意だと私は分析しています。

絵を描き始めた当初は、似顔絵を描いて欲しいという依頼があったら描く。という感じでやっていて、それはそれは描きあげるのに時間がかかりました。
そこから、もっと早く描けるようになりたい!もっとうまくなりたい!と思い、パワーポイントの挿絵を描いてみたり、自分のfacebookのアイコンを描いてみたりと、描く時間を増やしました。今は、ブログなどの投稿にイラストをつけることやSNSに投稿するイラストの月の目標数を決めたりしています。義務っぽくなるかなと思ったのですが、割と続いていて、楽しく描けています。たま〜に「やっべ、今週まだ投稿していない!」となることもありますが、毎日何かしらの絵を描いてストックしていたりするので、自分の中で納得したものを投稿するようにもできています。それでも、過去の投稿や昔作ったパワーポイントなどを見返すと「え〜〜すごい下手〜!はずかし〜。よくこれ使ったな(笑)」と思うこともあります。それでも、その当時の全力を詰め込んでしたことは確かだし、それを下手っぴだなと思えるほど、今ちゃんと前より上達していることは、自分の振り返りにもなります。
誰かに見てもらうことは恥ずかしいかもしれませんが、見てもらうと思えばクオリティを意識しますし、反応も返ってくるので、絶対に必要なことです。

思えば、絵を描くということ以外に、自分の考えていることを表現する機会はあまりなかったように感じます。
日記が続くタイプでもなく、料理や家具やアクセサリーなど創作に打ち込むこともなく。
好きなことといえば、音楽とファッションと少女マンガ。けれど、自分が何か楽器を弾けるわけでもないし、ファッションをSNSに投稿するわけでもなく、少女マンガを描けるわけでもなく…。好きだけど、形にできないでいると、インプットばかりしている自分がなぜかしょぼい気がしてきて、なんとなく周りにこれが好きって発信しづらいなぁ…。と、好きなものに自信をなくすような感覚がありました。
ですが、絵を描くようになって、私の絵のタッチが好きだと言ってくださる方や「センスがいいね」なんてありがたきお褒めの言葉をいただくことで気づいたことがあります。
それは、私が生み出すものには、私の好きなものの「イズム」が含まれているからこそ、私だけの味が出て、自信を持てるということです。
美大に行ったわけでもない、デザインをがっつり学んだわけでもない、そんな私はどうして絵が描けるのか。やってみたいと思うのか。
それは、昔から「今回のツアーグッズ良いなぁ」「このショップバックかわいいなぁ」「この巻のブックカバーが一番好きだなぁ」など、好きなものへのこだわりが強く、それらを覚えているからなのだと思います。そして、私が好きなものを作り出す方々が、アルバムのテーマであったりメッセージ性であったり、こだわりを持って素晴らしい作品を世の中に送り出してくれているから、少しでもそういったクリエイティブな方々に近づきたい。という尊敬と憧れが、意外と原動力になっている気がします。
そう思うと、ワークショップの設計では「どこにもないオリジナルのアイスブレイクをやってみたい!」「とにかく場を明るく、盛り上げる進行をしよう!」などと自然に思い、実践することが多いのですが、これも実は自分が好きなアーティストなどから影響を受けていて、「来た人を楽しませたい!」というエンターテイメント性を多少は吸収できているのではないかと思います。

長々と綴ってまいりましたが、何はともあれ、まだまだ勉強!練習!経験!というイラストレーターのすみっこのひよっこではありますが、表現を楽しむ人やものが周りにいてくれるからこそ、目標として、刺激をいただいて頑張れるのだと思います。日々感謝!

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